「ジムの日までに戻しておきました」──


「週末に増えちゃったので、ちょっと戻しておきました。」

 

あるお客様が、こんな言葉をさらっと口にしました。

 

「週末に外食が続いたので、次のトレーニング日までに少し戻しておきました。」

 

その瞬間、私は思いました。

あ、この方はもう“自分でコントロールできる人”になってきたなと。

 

最初の一歩は、声かけから


もちろん、最初から自発的にできるわけではありません。

 

「今週は歩けましたか?」

「週末は何か食べ過ぎたりしました?」

そんな何気ない会話が、行動を少しずつ動かすきっかけになります。

 

でも続けていくうちに、お客様の中に**“自分なりの目標”や“守りたいライン”**ができてきます。


「このラインは超えたくない」──その感覚が自立を生む


「ジムに行く前に、戻しておきたい」

「せっかく整ってきたから、また崩したくない」

こうした感覚が出てきた時、それはもう“習慣”です。

 

運動も食事も、やらされるものではなく、

**“自分のために、自然に整えるもの”**になってきています。

 


トレーナーの役割は「きっかけをつくること」


私は、お客様の生活に“干渉”したくありません。

でも、「小さな変化のきっかけ」だけは、いつも意識しています。

 

そこから始まった行動が、

いつの間にか“自分で選んでやっていること”に変わっていく──

それが、ジム通いのいちばん大きな成果かもしれません。