“がんばり方”を間違えると、続かない。


「よし、明日から本気出す!」
「とりあえずお昼は全部プロテインに置き換えよう!」

ダイエットやトレーニングを始めようとする時、こういう決意をする人はたくさんいます。
その気持ち、本当によくわかります。
私も、「変わりたい」という前向きな気持ちはとても大事だと思っています。

でも、がんばり方を間違えると、それが続かなくなる原因になってしまうことがあります

SNSでよく見かける「頑張りすぎの兆し」


「1ヶ月で10kg痩せました!」
「明日から食事はプロテインだけでOK!」
そんな投稿、SNSやネット上ではよく見かけるかもしれません。

強い意志を持って変わろうとする姿勢は素晴らしいです。
ですが、あまりに急激なやり方は、習慣が身につかず、リバウンドしやすいリスクも高くなります。

特に“短期間で痩せること”だけに意識が向くと、
体の負担や、精神的な疲れがあとからじわじわ来てしまうことも。

だからこそ、「痩せるスピード」ではなく、
「痩せながらどんな習慣が身につくか」を大事にしてほしいと私は思っています。


同じ10kgでも、“かかる期間”で意味が変わる


例えば、1ヶ月で10kg痩せた場合。
一気に体重が減るので達成感はあるかもしれませんが、
その痩せ方に身体や生活が慣れていなければ、すぐに元に戻ってしまう可能性が高いです。

逆に、10ヶ月かけて10kg痩せたとしたら——
10ヶ月もの間、ダイエットに向き合う生活が続いているということ。
その中で、自然と食事の選び方や生活リズムも整っていきます。

つまり、「早く痩せること」よりも「痩せながら習慣を育てること」が大事です。


自分にも効いた、“ゆるやかな変化”の話


私自身も、急に全部変えるのは苦手です。
たとえば、もともと甘いコーヒーが好きだったのですが、健康を考えてガムシロップの量を減らそうと思った時も——

いきなりゼロにはしませんでした。
最初は4分の3、その次は半分、次は4分の1、というように段階的に減らしていきました

そして今では、逆にブラックじゃないと甘くて飲めなくなりました。

いきなりブラックにチャレンジしたのではなく、少しずつ慣れていくことで変化に適応しました。


最初から頑張らなくてもいい


「早く結果を出したい」と思うことは悪くありません。
でも、その“頑張る気持ち”を、無理のない方向にうまく使ってあげることが大事です。

最初から完璧を目指さなくていい。
「今日は来れた」「ちょっと動けた」「間食を1つだけ我慢できた」
そういう小さな積み重ねが、結果的に続くダイエットが可能になります。


最後に——


本気で変わりたいなら、無理をしすぎないことが一番の近道です。
頑張りすぎなくても変われる方法、あなたにもきっとあります。